「海女」と「尼」、同じ「あま」でも発音は違うのか?
こんにちは!
三重県鳥羽市の現役海女で、ゲストハウスAMARGE(アマージュ)を運営しています、佐藤梨花子です。
今日は、結構間違える人の多い「海女」と「尼」の発音の違いについてご紹介したいと思います。
まず初めに、「え!海女と尼って発音違うの?」と驚かれた方もいるんじゃないでしょうか?
全国的にそうです、とは調査していないので言えませんが、少なくとも私が暮らす三重県鳥羽市やお隣の志摩市では、「海女」と「尼」の発音は違います。
その違いは、日本語の「橋」と「箸」の発音の違いに似ていると思います。
海女(あま)
「海女」と発音する時は、「あ」の音を高く発音します。
「橋」と「箸」で言うなら、「箸」の方です。
尼(あま)
「尼」と発音する時は、「ま」の方の音が高くなります。
「橋」と「箸」なら、「橋」の方ですね。
私の失敗談
海女を始めて間もないころ、「海女」の発音がまだ曖昧だった頃の話なのですが、発音のことで恥をかいたことがあります。
海女の出漁の行く、行かない、と言うのは、当日の朝の天気や海の状態を見て決めることになります。
「日和見(ひよりみ)」と呼ばれる当番制になっているのですが、私が当番になったある日、海の状態が悪く、休業が決まりました。
そこで私が町内放送でその日の漁がないことを放送することになったのですが、まだ海女の発音もうろ覚えの状態で喋ったマイク放送。
バッチリとイントネーションを間違えてしまい、町中の海女の先輩たちからその日は会うたびに「発音が違う!あれじゃ”尼”のことだよ!」と指摘され、からかわれました。
海女も6年目となった今では発音を間違えることはありませんが、時々よその人や後輩の海女さんが発音を間違えると、思わずニヤッとしてしまいます(笑)